小動物ペットが飼いやすい理由とおすすめのペットたち

何気ない日常に癒しを与えてくれる存在として、古くから愛されているペットたち。皆様の中にも、ペットを飼いたいと思っている人が多いかと思います。しかし、生き物を飼うという事は決して簡単ではありません。費用、スペース、近隣住民との関係など気にかかる点も多いでしょう。

今回はそんな未来の飼い主様たちに、小動物ペットの魅力についてお話していきます。

目次

小動物ペットはなぜ飼いやすいのか?

ペットには命があり、飼い主となるからには責任を持って飼育しなければいけません。そのハードルは決して低いものではありませんが、小動物が他の動物よりも飼育しやすいのも確かです。ここでは、その理由について見ていきましょう。

ポイント①費用の安さ

一人暮らしでもペットを飼いたい人にとって、やはり一番ネックとなるのが費用面ですよね。もちろん、小動物ペットにも維持費というものはかかりますが、犬や猫と比べて圧倒的に安いです。初期費用はペットの購入費も含めて数万程度かかる事もありますが、それ以降の餌代や砂代は精々1,000円〜5000円くらいですみます。食費だけだと1000円しないという声もあります。

犬や猫は月に平均して1万円かかる事もある事を考えると、かなり飼育しやすい方ですね。

ポイント②近隣への配慮

ペットを飼っていると、鳴き声がうるさいと近所からクレームが来るのは珍しくありません。特に犬の夜鳴きは裁判沙汰になったというケースも出ています。その点、小動物ペットはほとんどが鳴かない、もしくは鳴き声が小さいです。物音も、飼い主様が気を付けていれば問題になる事はそうそうないでしょう。

また、フェレットなどの一部の小動物を除いて臭いがそこまで強くないのもポイント。定期的にケージやお部屋を掃除していれば、悪臭問題とは無縁の生活を送れます。

ポイント③広いスペースを確保しなくていい

犬や猫の場合、室内に放し飼いするのが基本になるかと思います。そうなると、『周囲に危険なものがない』『人の通り道とは離れている』など総合して広いスペースを確保しなければ事故の元になりますし、ペットたちも狭い空間ではストレスになる事が多いです。

小動物ペットは基本的にケージで飼育するのがメインとなりますので、広いスペースは要りません。ケージから出す時も、小動物が歩き回れる程度のスペースがあれば問題ないため、場所に困る事は少ないでしょう。

飼いやすいおすすめ小動物ペット~ハムスター~

小動物ペットと言えばハムスターを思い浮かべる人も多いですね。愛くるしい仕草や飼育のしやすさもあって初心者にもおすすめできるペットです。それでは、ハムスターの魅力について見ていきましょう。

ハムスターの概要

ハムスターはネズミの仲間で、ヨーロッパやアジアの乾燥地帯で暮らしている動物です。基本的に日中は穴を掘って地中で過ごし、夕方や早朝など敵が少ない時間帯を狙って外に出てきて餌を探す生活をしていますね。

とっとこハム太郎の影響でハムスターを飼うのがブームになった時期もあり、日本において『小動物のペット』と言われてハムスターをイメージする人は多いのではないでしょうか。

おすすめの理由

ハムスターがおすすめな理由は、前項でお話したポイントを全て網羅している事です。ケージで飼う事が基本なため部屋が汚れる心配もなく、初期費用も含めて飼育費用もかなり手が出しやすい金額。くわえて、ケージ飼いの懸念点でもある運動不足を回し車を設置する事である程度改善しやすいのも大きなポイントですね。

ハムスターはおおよそ1000円〜4000円で購入でき、飼育費用も月に5000円程度確保できていれば早々困る事はありません。一人暮らしを始めたばかりの人にもおすすめできる小動物ペットです。

注意したい事

ハムスターは小動物の中でも飼いやすい半面、『寿命が短い』『回し車が騒音になる』という点には注意が必要です。

ハムスターの寿命は大体1~2年、3年も生きられれば長寿と言えます。ギネス記録でも4年6か月と決して寿命が長いとは言えないでしょう。ペットとのお別れが辛いという人はどうしても飼育するのを躊躇ってしまいますね。

また、ハムスター自身は騒音問題になりにくいですが、運動に使う回し車は少し音が大きめです。ハムスターは夜でも活動するため、深夜に回し車で運動する事もあり、そのせいで騒音トラブルになる可能性はあります。少しだけ値は張りますが、回し車は音が出にくい物を購入する事をおすすめします。

飼いやすいおすすめ小動物ペット~ハリネズミ~

ちょっと怖いハリの山と可愛い顔を併せ持つ不思議な動物であるハリネズミは、日本でも大人気ですよね。そんなハリネズミの魅力について見ていきましょう。

ハリネズミの概要

ハリネズミはハムスターと同じくネズミの仲間で、ヨーロッパなど乾燥した場所や温帯地帯で暮らしています。動物としての生態もハムスターと同じで、穴を掘って地中で身を潜み、夜中になってから餌を探し回る生活をします。

ハリネズミを象徴する無数のハリは体毛が束になって硬質化した物で、外敵から身を守る役割を持つほか、落下する際の衝撃を緩和させる事も出来る優れもの。人間とのかかわりも深く、昔から食用、薬用、ペット用と様々な場面で重用されてきました。

おすすめの理由

ハリネズミは懐くまで時間を要する事から、一般的に飼育難易度が高めのペットと言われています。しかし、ハリネズミの特徴的なハリの様子で緊張しているのか安心しているのかが分かりやすいため、根気よく育てた後の『自分に対して懐いてくれている』という達成感を得られるのは大きなポイントです。

また、日中はあまり活発にならない事やもともと単独で暮らす生態というのもあって、お留守番をさせやすい動物でもあります。

注意したい事

ハリネズミはとにかく『飼育難易度が高い』です。それゆえに懐いてくれた時の達成感もひとしおなのですが、気を付けなければならない事が多々あります。

まず、ハリネズミにとって日本の気候はあまり合っていません。そのため、室内環境を常に整える必要があります、具体的には室温25℃〜28℃、湿度40%以下が理想であり、一年中この環境を維持するために電気代やガス代がかなりかかってしまうでしょう。

他にもストレスに弱かったり、すぐに物を齧る癖がある点にも注意が必要です。

飼いやすいおすすめ小動物ペット~ウサギ~

昔は学校でも飼われる事も多かったウサギは、今でもペットとして多くの人に愛されています。そんなウサギの魅力について見ていきましょう。

ウサギの概要

ウサギはウサギ科の動物で、今現在ペットとして愛されているのはアナウサギを家畜化したカイウサギという種族です。繫殖力が高い事や移入された種も多いためか、今では世界中に広く分布しており、日本でもニホンノウサギが有名ですね。

もともとネズミの仲間とされていた過去があり、大きな耳や高い跳躍力を有するなど独特な特徴を持った動物です。因みに、日本でも有名な月のウサギは『ジャータカ神話』というインドの説教仏話が起源であり、古今和歌集によって広められました。

おすすめの理由

ウサギは住んでいる場所に縛られない飼育のしやすさが魅力です。声を出すための声帯がなく、非言語コミュニケーションという方法で自分の感情を伝えます。足ダンだけは何かしらの対策が必要ですが、比較的騒音になり辛いペットだと言えます。

また、ウサギの唾液には殺菌作用があり、猫みたいに自分でグルーミングを行うので、あまりニオイが強くないのもおすすめポイント。

注意したい事

ウサギと言えば『寂しいと死んでしまう』という迷信があるほど、ストレスに弱く繊細な動物です。放置しすぎても構いすぎても危険な状態を招きかねないため、懐くまで適切な距離で飼育する必要があります。ストレスが溜まるとご飯を食べてくれなくなり、そのまま栄養失調になる事も。

環境の変化にも弱く、飼い始めた段階や引っ越しなどで環境がガラリと変わる時は細心の注意が必要です。また、グルーミングするため、猫と同じく毛球症になる危険性もあるため、ブラッシングは欠かさないようにしましょう。

小動物ペットを飼うにあたって意識したいこと

小動物ペットは犬や猫とは違った可愛さがあり、どの子もペットとしての人気はヒケを取りません。一方で、自然界で生き残れる確率が低い動物は得てしてストレスに弱いものです。飼い始めた段階など、まだ飼い主を十分に信頼しきっていない状態で過度なスキンシップを取るのは厳禁。根気よく育てる事を意識して、お互いにとって良い信頼関係を築き上げてくださいね。

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